乳がん治療

手術の壁はクリアしたけれど、その後は?心境は?

tsukushi8

少しずつ体調が戻ってくると、入院生活にも余裕が出てきます。
友人や職場の方がお見舞いに来てくれました。

その反面、余裕が出てくるとこの先に不安を感じるようになりました。

身体の辛さが軽減してきた

手術が終わり数日経ち、入院生活にも慣れてきました。
慣れてくると少し退屈になってくるんですよね。

好きなだけテレビを見たり、1日中病室で過ごすもの退屈なので1階の売店に気分転換をしに行っていました。
病棟に談話室や、漫画や本が置かれているソファーのスペースがあったのでそのあたりをウロウロしてみたり。

少し落ち着いた方が良いですね

先生たちの回診は毎日あり、看護師さんから創部の確認をしてもらっていました。
傷からの排液を出すためにドレーンが付いています。

量が少なくなるまで付けなければいけませんでした。
排液のバックといつも一緒です。
袋に入れて、首からカバンの様に下げていました。

少し面倒でしたが、点滴よりは楽でしたね。

後は手術2日後くらいから、自主的な?リハビリが始まりました。
術後は左腕が痛くてほどんど上がりません。
そのままにしておくと固まってしまいます。

壁に手を這わせながら腕を上げる練習をしていました。
最初は痛くて真っすぐに上げられませんでしたが、徐々に出来るようになりました。

言い表すことが出来ない孤独を感じる

どうして私なんだろう

身体が元気になると同時に、言葉では言い表すことが出来ない孤独を感じていました。

「何でがんになんてなっちゃったんだろう」
「どうして私なんだろう」
「何か悪いことをしたから?ばちが当たったのかな…」
「普通の生活が出来る人がうらやましい」
「抗がん剤、髪の毛抜けるんだよね」
「仕事をしながら抗がん剤治療出来るの?また職場に迷惑をかけてしまう」

目の前に何もなく、明日がないような感覚。

心配してくれている人達をよそに、友人や親でさえもこの気持ちは理解出来ないと思っていました。

患者さんに対しても、年齢が若い私の気持ちが分かるの?と思ってしまったり…。
ひどいですよね。

同じ若年性乳がんの治療をされた方

そんな時、母からLINEが来ました。

「日テレをつけてみて」

鈴木美穂さんが出ていました。

日本テレビの記者をされていた方です。
この方も若くして乳がんに罹患し治療をされました。

私が丁度入院する前の時期、鈴木さんが乳がんと分かってから手術後、治療中、今の様子についてまとめたドキュメントの番組で知りました。
「Cancer gift(キャンサーギフト)がんって、不幸ですか?」という番組名です。
リアルな様子が伝わってきて、録画をして入院まで何度も繰り返して観ていました。

若くしてがんになっても前向きに生きられていて、告知をされてから壮絶な治療を乗り越えられた先輩がいる。

表情や雰囲気がとても生き生きと感じました。

LINEをもらった時の番組でどういった内容をお話しされていたのかは忘れてしまったのですが、孤独に押しつぶされそうだった気持ちが少しだけ勇気づけられました。

両親や友人達みんな私のことを心配し、励まそうとしてくれていました。
それでも素直にその気持ちを素直に受け取ることが出来ず、どこか私の気持ちは離れたところにいたのです。

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